英検2級のライティングについて、「何を書けばいいかわからない」「英文要約が追加されて難しくなった」と悩んでいませんか?
英検2級のライティングは、2024年度から英文要約と意見論述の2題になりました。
以前より対策する内容は増えましたが、どちらの問題にも書き方の型があります。難しい単語や複雑な文法を無理に使わなくても、問題の指示に沿って、わかりやすく正確に書くことが大切です。
この記事では、英検2級ライティングの最新形式をはじめ、英文要約と意見論述の書き方、使いやすいテンプレート、時間配分、よくある失敗までわかりやすく解説します。
英検2級のライティング対策をこれから始める方は、ぜひ参考にしてください。
英検2級ライティングの試験内容
英検2級は高校卒業程度の英語力が目安とされ、一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングの3技能が測定されます。
リーディングとライティングの試験時間は合わせて85分です。ライティングだけの時間が別に用意されているわけではないため、自分で時間を管理しなければなりません。
現在の英検2級ライティングは、次の2題で構成されています。
| 問題 | 内容 | 語数の目安 |
|---|---|---|
| 英文要約 | 英文を読み、重要な内容を英語でまとめる | 45〜55語 |
| 意見論述 | TOPICについて自分の意見と理由を2つ書く | 80〜100語 |
ライティングは2題とも解答する必要があります。意見論述だけを練習していると、現在の試験形式には十分対応できないので注意しましょう。
2024年度から英文要約が追加された
英検2級では、2024年度の問題形式リニューアルによって英文要約が追加されました。
英文要約では、与えられた英文を読んだうえで、重要な情報を抜き出し、45〜55語の英語にまとめます。
単純に英文を短くするだけではなく、文章全体の流れを理解し、重要な内容を残す力が必要です。
意見論述は80〜100語で書く
意見論述では、指定されたTOPICに対して、自分の意見とその理由を2つ書きます。
語数の目安は80〜100語です。問題に示されるPOINTSは理由を考えるための参考材料であり、必ず使用しなければならないものではありません。
自分が説明しやすい理由がほかにあれば、POINTS以外の観点から書いても構いません。
英検2級ライティングの採点基準
英検2級のライティングでは、主に次の4つの観点から答案が評価されます。
- 内容:問題で求められている内容が含まれているか
- 構成:英文の流れがわかりやすく、論理的につながっているか
- 語彙:課題にふさわしい単語を正しく使用できているか
- 文法:文法を正しく使い、さまざまな文の形で書けているか
難しい単語をたくさん書けば高く評価されるとは限りません。スペルや使い方に自信のない単語を無理に使うより、自分が正しく使える語彙と文法で、内容を明確に伝える方が効果的です。
TOPICからずれると大きな失点につながる
意見論述では、TOPICに正しく答えていることが大前提です。
英語として正しい文章を書いていても、質問への答えになっていなかったり、TOPICと関係のない内容を書いたりすると、内容面で評価されません。
書き始める前に、次の点を確認しましょう。
- 何について意見を聞かれているか
- 賛成か反対かを明確にできているか
- 自分の意見を支える理由を2つ書けるか
問題文を急いで読み、聞かれていることを取り違えないようにしてください。
多少のミスがあっても最後まで書く
スペルミスや文法ミスが1つあっただけで、ライティング全体が0点になるわけではありません。
途中で書くのを諦めるより、問題の条件を満たす形で最後まで完成させることが重要です。
ただし、同じ文法ミスを何度も繰り返したり、意味が伝わらない文が続いたりすると、語彙や文法の評価に影響します。短くても意味が明確な英文を意識しましょう。
採点について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
英検ライティングの採点は甘い?落ちる答案と合格しやすい書き方を解説
英検2級の英文要約を攻略する方法
英文要約で大切なのは、元の英文を一文ずつ日本語に訳すことではありません。
文章全体のテーマと各段落の要点をつかみ、重要な情報だけを残すことがポイントです。
最初に文章全体のテーマをつかむ
まずは英文全体に目を通し、「何について説明している文章なのか」を確認します。
細かな単語の意味にこだわりすぎると、文章全体の流れを見失いやすくなります。わからない単語があっても、前後の内容から大まかな意味を考えましょう。
各段落の要点を一つずつ探す
英文要約の素材文は、段落ごとに役割が分かれています。
たとえば、次のような流れです。
- 第1段落:話題や新しい取り組みの紹介
- 第2段落:メリットや支持されている理由
- 第3段落:問題点や反対意見
各段落で「最も伝えたいことは何か」を一つずつ見つけると、要約に残す内容を判断しやすくなります。
具体例や細かい数字は省く
要約では、元の英文に書かれている情報をすべて入れる必要はありません。
人名・地名・細かな数字・具体例などは、文章の中心的な内容でなければ省略できます。
たとえば、「多くの学生がオンライン教材を利用している」という要点を説明するために、学校名や利用者数まで書く必要はありません。
具体例を削り、その例が伝えている結論を残すと考えるとわかりやすいでしょう。
接続詞で文章の関係を示す
英文要約では、内容を短くするだけでなく、情報同士の関係をわかりやすく示す必要があります。
次のような接続表現を使うと、文章の流れを整えやすくなります。
- However,:しかし
- Therefore,:そのため
- As a result,:その結果
- For this reason,:この理由から
- While ~,:~である一方
ただし、接続詞を入れすぎる必要はありません。元の英文の「メリットから問題点へ」といった流れが伝わるように使いましょう。
英文要約の基本テンプレート
英文要約では、素材文の内容によって書き方が変わりますが、次の流れを覚えておくと整理しやすくなります。
【話題・取り組み】
Recently, some people have started to ~.
【メリット】
This allows them to ~.
【別のメリットまたは結果】
It can also ~.
【問題点】
However, some people are concerned that ~.
テンプレートをそのまま当てはめるのではなく、素材文の内容や流れに合わせて調整してください。
元の英文を丸写ししない
素材文の表現をすべて別の単語に置き換える必要はありませんが、長い一文をそのまま写すだけでは、要約する力を十分に示せません。
次のような方法で、無理のない範囲で言い換えてみましょう。
- 長い表現を短い表現に変える
- 具体例を一般的な表現にまとめる
- 二つの文を接続詞で一文につなぐ
- 同じ意味を持つ、使い慣れた単語に置き換える
言い換えによって意味が変わってしまうくらいなら、元の英文にある単語を一部使った方が安全です。
英検2級の意見論述を攻略する方法
意見論述は、毎回まったく異なる形で書く必要はありません。
意見・理由1・理由2・結論という基本構成を覚えておけば、TOPICが変わっても対応しやすくなります。
意見論述は4つのパートで構成する
英検2級の意見論述は、次の順番で書くと内容を整理しやすくなります。
- 自分の意見を述べる
- 一つ目の理由と説明を書く
- 二つ目の理由と説明を書く
- 結論として意見をもう一度述べる
理由を一文だけで終わらせず、「なぜそう言えるのか」「その結果どうなるのか」を一文加えると、内容に説得力が出ます。
意見論述で使える基本の型
【意見】
I think that ~ for the following two reasons.
【理由1】
First, ~.
For example, ~.
【理由2】
Second, ~.
This means that ~.
【結論】
For these reasons, I believe that ~.
この型はあくまでも基本です。毎回すべて同じ表現を使う必要はありませんが、書き方に迷う人は、まずこの順番で書く練習をするとよいでしょう。
理由は説明しやすいものを選ぶ
意見論述では、本当に自分が賛成しているかどうかよりも、英語で理由を説明しやすい立場を選ぶことが大切です。
理由を考えるときは、次のような観点が役立ちます。
- 時間を節約できるか
- 費用を抑えられるか
- 環境に良いか
- 健康や安全に役立つか
- 多くの人にとって便利か
- 学習や仕事の効率が上がるか
立派な意見を考えようとして難しくする必要はありません。自分が知っている単語で具体的に説明できる理由を選びましょう。
POINTSはすべて使わなくてもよい
問題に示されるPOINTSは、理由を書く際の参考となる観点です。
すべてのPOINTSを使う必要はなく、POINTS以外の理由を書いても構いません。
ただし、TOPICから外れた理由にならないように注意してください。思いついた理由がTOPICへの答えになっているか、書き始める前に確認しましょう。
理由には説明や具体例を加える
次のように、理由だけで終わる答案は説明が不足しやすくなります。
First, it is convenient.
この文に「なぜ便利なのか」を加えると、内容が伝わりやすくなります。
First, it is convenient because people can use the service at any time.
さらに具体例や結果を加える方法もあります。
For example, busy people can use it after work without changing their schedules.
理由+説明または具体例を一つのセットとして考えましょう。
ライティングで使いやすい英語表現
英検2級のライティングでは、よく使う表現をあらかじめ覚えておくと、試験中に英文を組み立てやすくなります。
意見を述べる表現
- I think that ~.
- I believe that ~.
- In my opinion, ~.
- I agree that ~.
- I do not think that ~.
理由を示す表現
- First, ~.
- Second, ~.
- One reason is that ~.
- Another reason is that ~.
- This is because ~.
具体例や結果を示す表現
- For example, ~.
- For instance, ~.
- As a result, ~.
- This allows people to ~.
- This helps people ~.
- Therefore, ~.
結論を示す表現
- For these reasons, I think that ~.
- Therefore, I believe that ~.
- In conclusion, ~.
表現をたくさん暗記するより、自分が間違えずに使える表現を数個決めておく方が実践的です。
英検2級ライティングのおすすめ時間配分
英検2級では、リーディングとライティングを合わせて85分で解きます。
ライティングの時間を残せず、最後まで書けなかったという失敗を防ぐために、あらかじめ時間配分を決めておきましょう。
目安としては、ライティング2題に30〜35分程度を確保します。
| 作業 | 時間の目安 |
|---|---|
| 英文要約 | 15〜18分 |
| 意見論述 | 15〜18分 |
| ライティングの見直し | 3〜5分 |
これはあくまでも目安です。過去問を解きながら、自分に合う時間配分を見つけてください。
ライティングを試験の最後に回す場合でも、何時までにリーディングを終えるかを決めておくことが大切です。
英検2級ライティングで落ちやすい答案
ライティングでは、難しい表現を知らないことより、問題の条件を満たしていないことが大きな失点につながります。
英文要約に自分の意見を書く
英文要約は、素材文の内容を短くまとめる問題です。
「私はこの考えに賛成です」といった自分の意見や、素材文に書かれていない情報を加えてはいけません。
重要な情報を落としている
英文要約で一部の段落だけをまとめると、文章全体の要約になりません。
各段落の重要な情報を確認し、メリットだけでなく問題点も書かれている場合は、両方を要約に含めましょう。
意見と理由が一致していない
最初に賛成と書いているのに、反対意見を支える理由を書いてしまうと、文章全体の一貫性がなくなります。
書き始める前に、日本語や簡単な英単語で「意見・理由1・理由2」をメモしておくと防ぎやすくなります。
理由を書くだけで説明がない
「便利だから」「安いから」だけでは、理由を十分に説明できていません。
便利になることで何ができるのか、費用が減ることで誰にどのようなメリットがあるのかまで書きましょう。
難しい表現を無理に使っている
高得点を狙って難しい単語や文法を使い、意味が伝わらなくなってしまうのはもったいない失敗です。
まずは、主語と動詞のある正しい文を書くことを優先してください。
どちらか一題しか解答していない
現在の英検2級ライティングは、英文要約と意見論述の2題です。
問題冊子の表紙にも、ライティングは2題あることが案内されています。片方を書き忘れないようにしましょう。
英検2級ライティングの効果的な勉強法
最初に書き方の型を覚える
毎回ゼロから構成を考えていると、内容を考えるだけで時間がなくなってしまいます。
要約と意見論述、それぞれの基本的な型を覚えて、TOPICや素材文に合わせて内容を入れ替える練習から始めましょう。
週に2〜3題を書いて添削する
ライティングは、模範解答を読むだけでは上達しにくい分野です。
実際に時間を測って書き、次の点を確認してください。
- 指定された語数に収まっているか
- 問題の指示に答えているか
- 主語と動詞が正しく対応しているか
- 単数・複数を間違えていないか
- 同じ単語や表現を繰り返していないか
- 理由に説明を加えられているか
学校や塾の先生などに添削してもらえる場合は、書き直した答案も見てもらいましょう。書く・添削を受ける・書き直すという流れを繰り返すと、同じミスを減らせます。
過去問を本番と同じ条件で解く
練習に慣れてきたら、英検公式サイトで公開されている過去問を使い、時間を測って解きましょう。
自宅で練習するときも、辞書や翻訳アプリを使わず、実際の試験と同じ条件で書くことが大切です。
解き終わった後に辞書などを使い、書きたかった表現や間違えた部分を確認してください。
自分専用の表現集を作る
練習中に使えた表現や、添削で直してもらった文をノートにまとめておくと、本番で使える表現が増えていきます。
特に、環境・教育・健康・テクノロジー・仕事など、英検2級で扱われやすい分野の単語を整理しておくと便利です。
英検2級ライティング当日の注意点
問題冊子に構成をメモしてから書く
英検の問題冊子にはメモを書き込めます。
意見論述では、答案用紙へ書き始める前に「賛成・理由1・理由2」を短くメモしておきましょう。要約問題でも、各段落の要点に印をつけると整理しやすくなります。
ただし、問題冊子に書いた英文は採点されません。時間内に答案用紙へ書き終える必要があります。
英検の問題冊子に書き込みしていい?メモ・持ち帰り・解答用紙の注意点
語数は最後にまとめて確認する
一文書くたびに語数を数えていると、考えが途切れてしまいます。
書き終わってから数えるか、練習の段階で一行に何語程度書けるかを把握しておくと、効率よく確認できます。
見直しではミスしやすい箇所を確認する
最後の見直しでは、文章全体を書き直そうとせず、次の項目を優先して確認しましょう。
- 三人称単数のs
- 名詞の単数・複数
- 時制
- a・an・theの使い方
- スペル
- 文頭の大文字
- ピリオド
- 語数
書き直す際は、文字が読みにくくならないように丁寧に修正してください。
英検2級ライティングに関するよくある質問
語数が少ないと0点になりますか?
指定語数を少し下回っただけで、必ず0点になるとは限りません。
ただし、語数が大幅に少ない答案は、必要な内容や説明が不足しやすくなります。普段の練習から、要約は45〜55語、意見論述は80〜100語に収めることを目指しましょう。
POINTSは全部使う必要がありますか?
意見論述のPOINTSをすべて使う必要はありません。POINTSは理由を考えるための参考です。
POINTSから選んでも、自分で別の理由を考えても構いません。
要約では元の英文と同じ単語を使ってもいいですか?
同じ単語を一切使ってはいけないという決まりはありません。
ただし、素材文の一部をそのまま長く書き写すのではなく、重要な内容を選び、できる範囲で短くまとめたり言い換えたりすることが大切です。
英作文は賛成と反対のどちらを選ぶべきですか?
どちらを選んでも構いません。自分の本音よりも、理由を2つ思いつき、英語で説明しやすい方を選ぶと書きやすくなります。
筆記体で書いてもいいですか?
採点者が読める文字であれば、筆記体であること自体が問題になるとは考えにくいでしょう。ただし、文字がつながって読みにくくなる可能性があります。
特別な理由がなければ、誰が見ても読みやすいブロック体で丁寧に書く方が安心です。
英検2級ライティング攻略のまとめ
英検2級ライティングは、2024年度から英文要約と意見論述の2題になりました。
英文要約では、素材文のテーマと各段落の要点をつかみ、重要な情報を45〜55語にまとめます。意見論述では、TOPICに対する意見と理由2つを80〜100語で書きます。
どちらの問題でも大切なのは、難しい英語を書くことではありません。
- 問題の指示に正しく答える
- 内容を論理的な順番で書く
- 自分が正しく使える語彙と文法を選ぶ
- 指定された語数を意識する
- 書いた答案を見直す
基本の型を覚え、実際に書いて添削を受ける練習を続ければ、ライティングは得点源にできます。
まずは過去問を一題解き、自分が要約と意見論述のどちらで時間がかかるのか確認するところから始めてみてください。


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